お昼の放送とは…あんなものだったでしょうか……。








Act.04 〜召集 ようこそ生徒会へ2








やっぱり、その人は突然現れて凄いことするのだ……。







ここは私立ハンター学院。
そして今はお昼の時間。

校内流れる、平和な校内放送……。

でも、そんな図書委員長(放送委員長代理)のリアの守る平和なんて、すぐに壊されてしまうのだ……。


生徒会長のウテナ様によって―――。




『これからお昼の放送を始めます。本日の一曲目は……』


――バターーンッッ!!


『会長!?』


――ドカッ バキッ ゲシッ グシャァッ


『あー。本日放課後生徒会集まりまーす。SHRが終了しだい、直ちに来てくださいねぇ。』


――バタンッ!



……………嵐が…嵐が過ぎ去った…。



この学校に極一部の人間はそう思うのであった―――。



会長ウテナの放送の後、暫くの間のあと放送が再開されるのであった。


『えー、ということなので放課後生徒会員は集まってください。では、本日の一曲目は……――。』











+ + +









時間が経つのは早いもので、いまはSHRの最中である。


つい先日、会長ウテナによってスカウトされたは困っていた。


(生徒会室への道がわからない!?)


「せ、セナくーん…。」
「ん?そういえば呼び出しあったねー。頑張って!!」
(何を頑張れと言うのですかーー!?)
「っていうか…道が分からないんだ…。セナくん一緒に来てくれないかな…。」
「ごめん。今日はバスケ部とソフト部の助っ人行かなきゃいけないんだ…。リオリオに頼んで地図書いてもらうね!」
「うん、ありがと!」


生徒会室への地図を貰い、なんとか道順は分かった……。

こ、これからダッシュでこの道を行かなければ……!



――キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン



(よし、終わった!!)


は「さようならー」の合図と共に教室を飛び出していった。



、いってらっしゃーい!!」



セナの見送りの声が聞えた。












+ + +




『姐御は時間に厳しい人だからね、遅刻しちゃだめだよ。』


セナに言われた言葉を思いだす――。




そしては着いたのであった、生徒会室の前に――!!


あ、そこ。大袈裟とか言わないで。




(はぁ…つ、ついた……。)



少し荒れた息を整えて、は生徒会室の扉をノックした。


「し、失礼しま〜す……。」


中に入るとそこは別世界のようだった。


そして黒髪長髪の背の低い男子生徒がの声に反応して振り向いた…。



「ん?今の時間は役員以外立ち入り禁止のはずだが?」
「あ、あの私は……。」
「どうしたんだ?ルック。」
「この娘が間違えて入ってきたらしい…。」
「まー話を聞いてあげようじゃないか。」

部屋の端の方から来た短髪の男子生徒が話せと促した。

「えっと、私はこの前会長さんにじゃんけんした一年のと言うものです…。」

「「…じゃんけん…?」」
「あぁ、はい…。」

一瞬にして2人の眉間に皺が出来る。


「…ったく……あの会長…今度はじゃんけんかよ。」


背の低い男子生徒―ルック―は思わず手を額に当てた。



――ガチャッ……


生徒会室の扉が開いた…。



「“あの会長”ってのは私のことかしらぁ?書記長さん?」

にこっ

「いえ、なんでも?紅茶飲みます?」

にこにこっ

「じゃぁ、お願いしようかしら書記長さん。」

にこにこにこっ



両者終始笑顔の遣り取りなのに、寒い…ブリザードが吹いている…。

その場に居た、副会長と図書委員長と風紀委員長と放送委員は震えが止まらなかった。


「?」


目の前の遣り取りに、ただただ頭の上に疑問符を浮かべるであった。





「じゃぁ、私は会長室で仕事してるから後のことは副会長と書記長、任せたわぁ。」
(…絶対眠いだけだろう…お前。)



そういってウテナは奥の会長室に消えてしまった。
そしてルックは何時ものように心の中でひとりごちた。



はその時まで立ったままだったので、ルックにテーブルに着くように言われた。




「今日は突然集まってもらって悪かったな。これから順に役員紹介していくぞ。オレは副会長のクロロだ。基本的に役員会議はオレが司会をすることになっているから宜しく。」

さっきの短髪の生徒が言った。

「そして突然の招集は当たり前のだと思ってくれ。俺は書記長のルックだ。」

ルックがそういうと続け様に、ピンクの鮮やかな髪の上で一つに束ねた女子生徒が言った。

「まぁ、ウテナ会長だからねぇ。あたしは二年のマチ。風紀委員長やってるよ。」

「同じく二年のリアです。図書委員長やってます。どうぞよろしく。」

マチの隣に座っていた、ネイビーブルーの髪をした男子生徒がいった。

「私は一年のクラピカというものだ。放送委員をやっている。」

リアの隣の金髪美少年がいった。

(私のほかにも一年生って居たるんだ。なんか、安心したかも。)


そして順々に自己紹介していって、遂にの番になった。

「えっと、一年のです。役職は…。」
(え、私の役職って何なんだろう……知らないんですけど…)


「あー、彼女には庶務幹事やってもらうことになっている。」

向かい側に座っている、書記長ルックが言った。


「役職は庶務幹事です。よろしくお願いします。」








そんな感じで、の生徒会としての活動は始まっていくのだった――。


























「あ、ケイ?大至急シフォンケーキを生徒会役員の人数分持ってきてねvv」
『はぁー!?今から!?何時間掛かると思ってるんだ、人数分作るのに!!』
「さぁ?3時間ぐらいかしらぁ。だったら、私のだけでいいわよぉ。」
『……はいはい…。』
「どーせ、調理室の合鍵は持ってるんでしょぉ?ケチケチしないの。」
『………了解…。』





その約3時間後、ケイの差し入れが届くのであった。






NeXt→



To be continued………












ツッコミどころ一杯あっても気にしないください。

次回は授業編です!!
頑張って全教科(レギュラー教師だけ)目指してみたい思います。

さん、ここまでお付き合いありがとうございました。

2006/05/02 Ryuga Naoto