夏の女装癖(兵器)2
約束の時間から、二時間が過ぎた。
だが、セナは未だに現れない。
ゴンたち四人がこの部屋に来たときにはケイとシャナがいたのだが、シャナはショッピングへ、ケイは買出しに行ってしまって、
今はゴン、キルア、クラピカ、レオリオ、ラフェルの5人だけだ。
「セナの奴、ホントに遅いなぁ〜。」
「迷子にでもなったのかなぁ?」
備え付けの冷蔵庫から出したジュースを飲みながら、ゴンとキルアが言った。
レオリオはラフェルとソファーに座って、笑顔で談笑していた。
クラピカは本を読みながら、時々そっちの方に羨ましいと言わんばかりの視線を送っていた。
そんなことをしていると、不意にドアが開いた。
「ただいまぁ〜。」
「あ、ケイさんお帰りなさい。」
「おぉ、ゴンか。セナ帰ってきたか?」
「ううん、まだだよ。」
「そっかぁー。ん?」
「どうかしたの?」
「二人とも、あの人は何所の何方?」
「ラフェルさんっていうんだ、セナの友達なんだって。」
「へー、セナのねぇ……。」
ケイはそういって飲みかけの缶コーヒーを飲もうとしたが、長い金髪で隠れていたラフェルの顔が見えたとたん、口に含んだコーヒーをものの見事に噴出してしまった。
「けっケイさん!?」
「おい、どうしたんだよ!!」
ケイの行き成りの行動に驚きを隠せない二人。
ケイのコーヒー噴出しでこっちに気付いたラフェルがソファーを立ち上がって、ケイに近づいてきた。
その動きと比例して、ケイが後ずさる。
「なななななななななな、なんでおまえがぁぁぁぁああああぁ!!!!!!!!!!」
ケイにしてはすごい、取り乱しようだ。
取り乱しすぎて、ケイが鶏になっている幻覚までみてきた。
バサバサと白い羽が舞い飛ぶ。
「なんだ、ケイ。知り合いか?」
レオリオが不審そうに聞く。
「帰って来たのね。ダーリン。」
「「「「だ、ダーリン!!!!????」」」」
「ナニしてんだぁぁ!!おまえぇぇ!!!!」
ラフェルのケイダーリン発言に一同驚く。
「もしかして、貴女の恋人はケイだったのか?!」
「はい、そうなんです。」
「くぅっ、そうだったのか!」
動揺を隠しながら聞くクラピカ。
ラフェルは頬を朱に染めて、隠しもせずにいった。
こうさらっと言われてしまったら、二の句も告げられない。
レオリオは涙を堪えて、泣いていた。(結局泣く)
唖然とする、お子様二人。
「いい加減にしろーーーー!!!!セナ!!!」
「「「「えっ、セナぁ!!!」」」」
今度はケイからラフェルセナ宣言。
ゴンたちの後ろでは、地雷が爆発している。
チュドーンという擬音語まで聞え始めた。
衝撃の真実が明らかに!
ラフェルはケイの恋人なのか!?
はたまた、怪人二十面相なのか?!
待て次回!!!
★この作品はフィクションです。つくり話です。
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