Hunter’s Danquetet
A merry Christmas to you!!
Act.5
5人で料理や酒を囲んでワイワイやっていると、クロロが遅れてやってきた。
「いや〜、遅れてスマンな。」
「あっ、クロロいらっしゃ〜い。」
「遅かったわね。」
「少してこずってな。」
「ふう〜ん。」
クロロは普通にスーツを着込んでおり、花束を持ってきた。
デートの待ち合わせじゃないんだから……。
改めて騒いでいると、セナがこう言い出した。
「ヒソカ…話があるんだけど…。」
「なんだい?セナ。」
セナはちょっといって、ヒソカを手招きで少し離れたトコロに連れ出した。
連れ出したといっても敷地内なのだが…。
いつもなら、ここで騒ぎだすシスコンのケイは今日に限って静かだ。
っと思ったら、ケイはさっきのセナの発言で既にノックアウトだった。
放心状態で全身真っ白になっている。
その頃セナというと……。
ヒソカと向かいあってもじもじしていたっっ!!!!!
「あのね…あの…。」
「なんだい?」
「…目つぶって欲しいの…。」
顔を赤らめて、言うセナに不覚にもときめいてしまったヒソカ。
当然このときのセナは【うるうる戦法】を使っていた。
「…いいよ。お安い御用さ……。」
「…ありがとう……。」
そういったセナの顔はさっきまでの夢見る少女の顔ではなく…。
獲物を狙う、狩人のギラついた眼だった。
これに気付いていれば、ヒソカも助かったかもしれない…。
セナの言葉に素直に応じるヒソカ。
それを見たセナはニヤリと笑い、微かな声でケイを呼んだ。
「ケー。」
「はっ!!オレはナニを!?」
「いいから、俺を持ちあげろ…。」
「あっ、あぁ…。」
鶴の一声の如くセナの一声で目を覚ましたケイ。(使い方が激しく違います。)
おそるべし、妹馬鹿<シスコン>の魔力!!!!!
そして言われた通りにセナを持ち上げる。
「よいしょっと。」
(ドキドキ…セナはナニをしてくれるんだろう…)
(喰らえっっ!!!ヒソカ!!!)
セナは大きくヒソカの頭目掛け、振りかぶった!!!
そして、両手にもっていたのは、なんと!!!
棘がすんばらしい程についている、薔薇の華だぁ〜〜〜!!!!!!!!!!
(もちろん、セナは軍手着用済みです。)
――ぷす
当りに可愛らしい音が響いた…。
そしてヒソカは薔薇が刺さったところから血を噴出しながら、後ろに倒れた。
ヒソカの運命やいかにっっ!!!!!!!!!!!!!!!
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