Hunter’s  Danquetet

A merry Christmas to you!!
Act..2











いよいよ、クリスマスがやってきたぁ!!

セナは朝から、ルンルン気分である。
鼻歌まで歌うしまつだ。


(昨日に引き続き、嫌な予感が…)


ケイは朝いきなりセナにクリスマスパーティーをやると言われたので、その準備にてんやわんやのようだ。



「ケー。」
「ん?なんだ、セナ。」
「パーティーの準備をしろ。」
「はぁあ!?ナニ言ってんだよ、オマエ。なんでパーティーなんかしなきゃいけねーんだよ!!!」
「……クリスマスだから。」



その後、数分口論が続いたが必殺【うるうる戦法】でセナが勝利した。
どんな攻撃かというと。
ただ単にうるうるおめめで相手を見上げるだけである。
因みに、コレはシスコン(妹馬鹿)のケイにしか効かない。

恐ろしいワザだ………。



「わかったよ…。」
「やたぁあ!!!!」



喜ぶセナを目尻に得意の料理をするためにエプロンを着るケイ。



「それよか、キャクは何人来るんだぁ?」
「…シャナぁ…。」
「平気、いつものメンバーだから。」
「……あー、そうですか…。」



【いつものメンバー】と聞いて、思わずげっそりする。


――そして、話は最初に戻るというわけだ。



シャナによると、キャクには既に連絡がいっているようだ。
後は料理だけらしい…。
パーティーは7時頃から行われるそうなので、ちゃっちゃと作らなければならない。
場所は庭でやるそうだ。
雪が少しちらついているようだが、それも趣があっていいだろう。
来るメンバーがメンバーだ、身体の鍛え方が違う。
間違っても風邪はひかないだろう。








目の前でケーキを摘み食いしているセナを見ながら、ケイはそう思った。





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