Act.34











セナが目覚めると、そこは何の変哲も無い自分の寝室だった。



「…アレ?……何時の間に部屋に来たんだぁ…?」



目を擦りながら、そんなことを言ってみても昨夜の記憶なんて無かった。



――ぐぅ〜。



……お腹がなった。
取りあえず“腹が減っては戦は出来ぬ”なので、セナは朝食を摂るべく(セナの場合こっちの変換が正しい)キッチンに向かった。





階段をスタスタを降りてキッチンに向かうと、まるで待っていたかのように朝食の匂いがセナを包んだ。



「おはよー…。」
「おそよう、セナ。」
「おはよう。」
「あっ、やっと起きたんだね。セナ!!おはよう!!」
「ねぼすけだな。オマエ。」
「…るさいよ…。キルア…。」


一通り朝の挨拶を済ませた。
食卓に座って、周りを見渡せばゴンとキルアが朝食をとっている。
でも、何だか人数が足りない気が………。



「…クラピカとレオリオは?」
「2人なら、もう出発したよ?」
「ふう〜ん。」
「クラピカは求職活動、レオリオは故郷で勉強だってさ。」
「なんだか、昔話みたいね。」



ふふっと、シャナが笑った。



「じゃぁ、イルミとクロロともう一人は?」
「あぁ、イルミは寝込んでて。クロロは帰ったぜ。」
「ヒソカは埋めてきたわよ。」
「ふう〜ん。」



出来立てのベーコンエッグとトースト二枚を運んできたシャナが言った。
どうやら、その発言にちみっこ2人は青ざめている模様。

頑張って、2人とも!!コレがこの家の日常よ!!!!!




残りの席にケイが着くと、5人はハンター試験の話で盛り上がっていた。











楽しい会食(?)も終わり、ゴンとキルアはそろそろ3人の家から出発することにした。

ケイがドコに行くのかと聞くと、ゴンはヒソカにコレを顔面パンチのオマケつきで叩き返す!!と勢いよく言った。



「で、ヒソカの居場所は?」
「うっ………。」



キルアが尽かさずツッコミを入れた。
まぁ、当たり前のことなのだが………。



「なんだよ、ゴン。奴の居場所知らないのかぁ〜?」
「実はそうなんだ…。」
「あらあら。じゃぁ、教えてあげるわ。」
「ホント、シャナさん!!」
「えぇ。ヒソカは9月1日にヨークシンシティに行くって言ってたわ。」
「9月1日かぁ、半年以上先だね。」
「ねぇ、ヨークシンシティで、何かあんの?」
「世界最大のオークションが開かれんだよ。」
「そういえば、そんな時期にやってたな。」

「おい。毎年行ってんだから、忘れんなよ。セナ…。」



「そっか。じゃぁ、それまで特訓だね、キルア!!」
「だな。」
「じゃぁ、お世話になりました。」
「おぉ、またいつでも来いよ?」
「また、ご馳走よろしくね。」








こうして、ゴンとキルアを見送った。




「じゃぁ、オレらも仕事すっか。」
「そうね。昨日は休んでしまったから。」
「これから、二度寝するぅ〜…。」

「…仕事しろよオマエ…。」
「クロロから依頼来てたじゃない。」
「あっ・・・忘れてた。」
「おいおい…。」








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*******イイノコスコト******
数ヶ月ぶりにHD書きました…。
たしか、最後に書いたのは11月だったはず……。

案の定、前の展開忘れてました。