Act.24
「お帰り、姫。」
「…五月蝿い。それより…。」
「なんだ、また腹減ったのか。」
ケイの言葉に無言のまま肯く。
「お前が食べつくしたお蔭で、もーストックがねーぞ。」
「でも、俺は食いたい。」
「何がいいんだ?」
「モナカ。」
「最中だぁ〜。んな生菓子もってねーよ!!」
「食・い・た・い。」
「わぁったよ。じゃぁ、クロちゃんとこの帰りに寄るからな。」
「それでいい。」
「たく、お前って奴は……。」
ケイが愚痴を漏らしてセナのいた方を見たが、セナはいなかった。
如何したのかと、あたりを見回すと壁に寄りかかって寝ているセナを見つけた。
モナカを確保した安心から、朝いた夢の中に戻ってしまった。
リングに目を戻すと、既にセナの後の二試合は終了していた。
今リングには、ヒソカよりも長身な青年が立会人と話していた。
話しは纏まり、この試合はヒソカに負けた選手の怪我により延期となった。
そして次はギタラクル対キルアの試合になるらしい。
「ほら、君の好きな彼の出番だよ。」
「んなこと、分かってるつーの!引っ込んでろよ、ヒソカなんか。」
ヒソカはケイの横からにゅっと出て来たかと思うと、ケイの一撃(一言)で退散してしまった。
つくづく可哀相な男だな……。
「可哀相と思うなら、なんでこんな展開にするの。」
「いいところに気付いたね、ヒソカ。」
「で、どうしてなんだい。」
「それはね、ただ単にそのほうが面白いからだよ。」
「っ!!!!!」
「海のバカ野朗ぉぉーーーーーー!!!!」
「これだから、やめられないんだよねぇ。」
只今、ヒソカが(なぞの言葉を発し)涙を流しながら退場しました。
これにて、ヒソカと作者のなぞの会話を終了します。
=異次元会議終了=
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