Act.11
無事それぞれの道を切り抜けた二人。
ケイはイルミと再会しご満悦。
セナは取り合えず暇なので、ヒソカから借りた(奪った)トランプでトランプタワー製作中。
ヒソカは………ケイを観察……?
ケイマニアだろうか。
絶対そうだ。
各々のやり方で、時間が潰れていく。
そして約束の時間が訪れる。
「タイムアップーー!!第三次試験通過人数三十三名!!」
合格した、受験者達は円柱状の塔から出され、海の見える場所に移った。
眼鏡をしている、モヒカン頭の男が喋りだす。
「諸君、タワー脱出おめでとう。残る試験は四次試験と最終試験のみ。」
「それより。お前の頭をどうにかしろ。」
ケイの毒舌が入る。
受験者達は慣れたのか、ケイの毒舌発言は聞かなかったことにした。
学習ご苦労様。
「四次試験はゼビル島にて、行われる。」
では、早速っと言って、モヒカン頭の試験官はパチンと指をならす。
すると、横のほうからガラガラという音をさせ、くじのようなものを持った男が現れた。
「これから、クジを引いてもらう。」
クジをするとの発言にいささか、疑問を持つ受験者達。
一体何を決めるのだろうか。
モヒカン頭の試験官は口の端を吊り上げた。
いかにも、楽しいといった口調でこういった。
「狩る者と狩られる者。」
そして改めて言い直した。
「このクジで決定するのは、狩る者と狩られる者。」
「悪趣味〜〜。」
黙っていたケイが毒舌を発動させた。
「おほん。さて、この中には三十二枚のナンバーカード、即ち今残っている諸君等の受験番号が入っている。」
そして、モヒカン頭の試験官は続けた。
話が終わると、言われたとおりタワーを脱出した順にクジを引いていく。
最初はヒソカだ。
クジを引き終わって帰ってくるとケイに言われた。
「なんだ、お前。一番最初だったのか。」
「まぁね。偶々さ。」
「だろうな。」
ケイに誉めてもらおうと謙遜したのに、ヒソカの甘い考えは物の見事に玉砕に終わった。
話していると、ケイとセナの番が来たらしく、クジを引きにいった。
そして全員が引き終わった。
「全員引き終わったね。」
その言葉続き、カードの説明に入った。
なんでもカードは誰が誰の番号を引いたのか、全て機会に記憶されていて、もう、自分のカードの処分は各自処分しても構わないというのだ。
モヒカン頭の試験官は決め台詞の如く、こう言い放った。
しかも、アクションつきで。
「それぞれのカードに示された番号の受験生が、それぞれの獲物だ。」
でも、まだ延々とカードの説明が続く…。
どうやら、合格するには計六点分のナンバープレートが必要らしい。
合格者一行は第四次試験の会場――ゼビル島へいく、船に乗り込んだ。
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