Act.07









スシをもって今は針山と化している、イルミにスシを届けにいった。
セナが指した方向に行くと、前方に体中に針を刺し、カタカタいっている人物が、見えた。



「おー、いたいた。イルミー。」



ケイに呼ばれて振り向く。



「なんだ、ケイか。久しぶり。」
「スシ持ってきたんだ。食うだろ?」
「もうらうよ。それと今はギタラクルだから。」
「わかった。取り合えず食えよ。お前の為に作ったんだぜ。」



イルミのところを後にして、今度はヒソカのところへ向かう。



「あの変態、どうしってかな〜。」



どうやらケイは、ヒソカにスシをあげるわけではなく、どんなスシを作ったのか見たかったらしい。
ケイが黒いことを考えていると、ヒソカが見えてきた。



「よーヒソカ。スシ作ったか?」
「まぁね。でも、君のようにうまくはいかないよ。」



そう言って、ヒソカの作った物を見ようと顔を覗き込ませる。



「どれどれ……」



ケイが見たものはとは………。(ご想像にお任せします。)














ケイがヒソカのスシを見ている時、ケイの作ったスシを食べ終えたセナは、少し落ち込んでいるゴンに再会した。
そんなゴンに躊躇いもせず、話し掛ける。



「どうしたんだ、ゴン。スシは出してきたのか?」
「うん。出したは出したけど、レオリオと同じレベルっていわれて…」
「そうなんだ。でさ、後ろの二人誰。」



今まで気付かなかったが、実はゴンの後ろにはクラピカとレオリオがいたのだった。



「あ、セナは初めて会うよね。こっちがクラピカで、こっちがレオリオだよ。」
「初めまして。俺はセナ。よろしく。」
「私はクラピカだ。よろしく。」
「オレはレオリオ。宜しくなセナ。」



挨拶も少々、セナは二人と知り合いになった。
クラピカが自分のスシを出しにいくというので、セナも三人についていった。
メンチに見せた、クラピカのスシは原型とは、大分かけ離れたもので、レオリオと同じレベルといわれ、
どん底の手前まで、ショック状態に陥っていた。(表現過剰だ。)
セナはそんなクラピカを見て、必死で口から出る笑いを抑えて、影に隠れて体を震わせていた。


メンチが受験生の観察力のなさをぼやいていると、颯爽とハッ…スキンヘッドが現れた。
そのスキンヘッドが出したスシは形こそ正解だったが、味が悪いので却下されてしまった。
おまけに味に文句を言われたことにキレて、そのスキンヘッドはこともあろうか、スシの作り方を全て喋ってしまった。



「はっ、しまった――!!」



その発言に切れたものが、メンチのほかにもう一人…。



「てめぇー!!何がしまっただ。このクソハゲ野郎!!よくも料理を侮辱しやがったな!!てめーは地の果てまでも追っ掛けて、必ず殺ってやるかなー!!」



ケイだ…。
黒いものを背後から大放出し、首に掴みかかりスキンヘッドをヒソカの時動揺、思い切り揺さぶる。
脳ミソが程好く混ざったところで、スキンヘッドの首を離した。
そして背後からメンチがぬうっとでてくる。これまた黒いものを背負って。



「お手軽!?こんなもん!?味に大差ない!?」



メンチとケイのダブル攻撃。
メンチに胸倉、ケイに頭を掴まれ、スキンヘッドはただただ汗をかいて黙ることしか出来なかった。
スキンヘッドに説教し終わっり、メンチはイスに座った。
ケイは帰っていくスキンヘッドの背中に視線を送り、なにかをかけよとしていた。
また、ケイの後ろで黒いものが蠢く。



「あんた、話が合うわね。」
「まぁな。オレ料理好きだし。」
「そう、次あんたでしょ。出しなさいよ。」
「いや、いいよ。」
「なんでよ?」
「あのハゲ野郎の所為で、ネタとシャリの鮮度が落ちた。こんなもんは、キャクにはだせねーだろ?」
「それも、そうね。次待ってるから、出しにいらっしゃいよ。」
「努力するよ。」



ケイは列から外れると、セナが見えたのでそっちに行ってみることにした。
そこには、セナのほかに四人居た。



「セナー。」
「ん?どうした?」
「スシ出さなかったんだ、始末してくれ。」
「ラッキー。」
「ところで、こちら方は?」



ゴン、クラピカ、レオリオのほうに目線を移す。(キルアはさっきあったからね。)



「お前、湿原走ってた時に、ヒソカといた奴だろ。」
「そんなこともあったな。あん時のお前の顔良かったぜ。」
「そっそうかぁ?」



軽くスルーする。



「まぁ、これはお前等で始末してくれ。よろしく。」



ケイはスシを置いていき、五人に背を向けて、去っていった。



その後の二次試験は合格者無しという状態になり、ケイが受験者達が集まっているところに行ったとき、
メンチは電話中でその辺一帯に、彼女に怒鳴り声が響いていた。
ケイは、このまま事態が悪化しないことを祈り、サトツのいる気の上に上った。



「ねぇ、あんたって、オレと同じで傍観者主義?」
「貴方ですか。さっきは驚きましたよ。」
「あ、ゴメンゴメン。ストレス溜まってたからさ。」



サトツを話していると、ハンター協会の飛行船が現れ、中から、ハンター協会の会長ネテロが降りてきた。




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