転入してから……5日が経とうとしています…。








Act.03 〜ようこそ生徒会へ 最初はぐー!?










その人は突然現れた…。




「ちょっと、そこの黒髪の貴方!」


体育館へ行く途中、廊下では声を掛けられた。


「えっ?!」


驚いて振り返ると、後ろには自分に向かって指を刺しているパールグレイの髪をした女子生徒が立っていた。
これまた素晴しく制服のブレザーを着こなしている。



「え、それって私のことですか?」
「貴方以外に誰が居るの?」


そう一言言い放つと、ツカツカとの方に歩みよってきた。



「最初はぐー……。」


(な、何を始めるんですかこの人は…。)


「じゃんけん…ぽん!!」



「あ、………。」



人としての条件反射だろうか…出す気もなかったのに、何時の間にか目の前の女子生徒とじゃんけんをしてしまっていた。


しかも………負けた。




「負けたわね?」
「は、はい…。」
(な、何がしたいんですか…ホント。)
「貴方、これから宜しくねvvでは、御機嫌よう。」
「え、御機嫌よう……って、ちょっと!」


謎の女子生徒はの方を軽く叩くと、ニッコリと微笑んできびすを返した。

来週から一緒に頑張りましょうねと付け加えて――。

そして帰っていく…何故か廊下中の生徒の黄色い声を受けながら。



も大変だねー。でも、頑張ってね!きっと楽しいからさv」
「え、大変って何が?今のは何かの儀式!?」


不思議なことが同時に起こり、の頭は崩壊寸前…。


「あはは、じゃぁ、生贄が必要だねーv」
「セナくーん……。」


そんな笑顔で言わないで下さいよ……っとは突っ込みたい気持ちで一杯だった。



「あ、そっか。は転入生だから知らなかったんだよね。」
「え?」

ごめんごめんとセナは話し始めた。

「さっきの人はこの学院の生徒会長で。さっきのじゃんけんは言わば生徒会へのスカウトってわけ。」
「………ぇぇぇぇええええーーーー!!!!!!」
「良かったねーvv」
(何がいいんですかーー!?)





「ほら、そんなところで突っ立てると集会に遅れちゃうよーvv」



セナに半ば引っ張られる状態で、は体育館に移動した。














+ + +








その頃の生徒会執行部室では………。

生徒会長―ウテナ―が優雅に紅茶を啜っていた。


「スカウトの期限ギリギリで半ばいい加減に決めちゃったけど……セナの友達みたいだったし……まぁ、大丈夫でしょv」



―――ホントにいい加減だな、オイ。





+ + +









集会は終わって今は帰りのSHRの時間………。


「お前等に重大発表がある!」


担任のウボォーギンがそういって発表し始めたのは――。



「うちのが生徒会執行部にスカウトされたー!!」

おー!!っとクラス中が拍手と喝采で溢れた。


「え、え、ええええ……。」

おめでとーvv」
「良かったじゃねーか!」

セナとリオリオに祝われたが、本人はただただ狼狽するばかりである…。


まぁ…そりゃしょうがないよね…。







因みにレオリオに生徒会長の話を聞いたが…。


『ウテナ会長は学院のマドンナなんだぜ!』


としか、返って来なかったので今一どんな人物か分からなかった……。



見た感じではウテナは悪い人には見えなかったと思うであった。










NeXt→



To be continued………




うーん、最後はどうしても尻切れトンボ…。

さんお付き合いありがとうございました^^

2006/04/30 Ryuga Naoto