私の名前は……今日から「私立ハンター学院」に通うことと相成りました……。

…「私立ハンター学院」…名前からして、どーよと思う。

ていうか…ハンターってなんですか、ハンターって……。







Act.01 〜転入







「っつーわけで、うちのクラスに転入生がやってきたぁ!!みんな、仲良くするよーに!!」

「はーい!!」


転入生紹介にお決まりの台詞とそれに答えるこれまたお決まりの返事が響く。

そして1−A担任ウボォーギンは転入生を教室に招きいれた。





「じゃぁ、転入生入ってくれー!」



そのウボォーギンの声と共に、教室のドアががらっという音をさせて開いた。



入ってきたのは、黒髪のボブショートの少女が入ってきた。


「おぉ〜!!」っと男子からお決まりの歓声が漏れる。



教壇の上で礼儀正しく止まると、ウボォーギンは黒板に少女の思わしき名前を書き始めた。


「えっと…この度、この学院に転入してきました。いいます。皆さん仲良くしてください!」


は挨拶し終わると、ぺこりと頭を下げた。


「じゃー、丁度セナの隣が空いてるから、そこに座ってもらうぞ!さぁ、座れー。」
(セナ…名前からして女の子みたいだけど……何所に座ってるんですか、その人は!!先生!?)

「はいはーい、俺がセナだよ!」

ガタッと席から立ち上がったのは、オレンジ色の髪をした見るからに女の子だった。


「よ、よろしく。」
「俺はセナって言うんだ!よろしくね、v」
(“俺”ってことは、男の子なんだろうなぁ……男子の制服着てるし。)


席に座ると、周りの視線が痛かった。
どうやらセナの隣に座れたということで、A組の女子から羨望の眼差しで見られているらしい…。











+ + +

















「この学院に転入って珍しいね。」



新学期ということもあり、クラス役員決めのHRではセナに話しかけられた。



「…え、そうなの?」
「うん。この学院ってエスカレーター式だから、あんまり外部からの編入ってないだよー。」
「へぇ、私はちょっと親の都合この学院に通うことになったの。」
「ふーん。じゃぁ、は寮生活?」
「そうだよ。まだ荷物整理が済んでないから、暫くは借りたマンションからだけど。」
「そっか、大変だね。そだ、!今度うちに遊びにおいでよv」
「え、いいの?って、セナくんは自宅通学なんだ。」
「そだよっ。この学院に自宅通学って10人前後なんだよ。」


“んで、俺もその中の一人なんだー♪”とセナはニコニコと笑顔で付け加えた。



「へぇー、以外に少ないんだね。」
「でしょでしょー。」






――キィーンコーン キーンコーンカーンコーン




「あ、授業終わったね。」
(話してる間に授業が終わってしまった…。)



授業も終わり10分休みになり、の座席は質問攻め集団と野次馬に囲まれていた。
横からは“は人気者だねー”とセナの呑気な声が聞える。


(うわ〜ん、セナくんどーにかしてよぉ〜。)

は泣きたい気持ちで一杯だった。


「まぁーまぁーお前等、質問攻めで転入生がびびってんじゃねーか、それぐらいにしとけや。」


絶え間なく質問攻めに遭っている中、鶴の一声の如く一人の声で質問攻めがピタッと止んだ。


「んだったら、オレが代表してちゃんに聞こうじゃないか。」

「きゃーレオリオカッコイイー。」

セナが横から茶々を入れる。

「うるせーよ、セナ!」

「まぁ、レオリオの言うことは兎も角、ちゃん困ってるからみたいだから質問は程々にね?」


にっこりという効果音付きでセナは質問攻めを止めさせた。



セナにそう言われてしまえば、皆大人しく戻るしかないので座席を取り囲んでいた者たちは一人を残していなくなった。



「災難だったな。まぁ、しょうがねーよな。みんなはしゃいでるのさ。」
「はしゃいでるのはレオリオもでしょー?」

ニヤニヤとセナはリオリオを肘で突付いた。



「え、えっと…さっきはどうもでした。」
「おぉ!改めてよろしく。オレはレオリオってんだ。」
「あ、私は。よろしく。」

、老け顔だけど仲良くしてあげてね。」
「老け顔は余計だー!セナ!!」

「きゃー、レオリオが怒ったー。逃げろー!ー!」
「え、ちょっと待って!?セナくん!?」



セナはの手を引いて走り出すのだった。








お父さんお母さん、どうやら私はこの学校で何とかやっていけそうです。













To be continued………





何とか第一話が書くことが出来ました…。
ヒロインのデフォ名はKに考えてもらいました。
これから、キミのオリジくん達が活躍するんだねぇ。
口調が掴めなくて心配なんですがね…。

まぁ、取り合えず、5、6話まで何するか決まってるので頑張りたいと思います。



2006/04/29 Ryuga Naoto