少年の愛情が籠もったきびだんごを持って、セナは意気揚々と旅に出ました。
竹取桃太郎姫伝説 2
「やっぱり、何人か仲間が欲しいなぁ……何処かに良いヤツいないかなぁ……。」
こんなこと呟きながら歩いていると何処からともなく、大きい綺麗な鳥が降り立ちました。
「あ、鳥だ!!」
「鳥は鳥でも、オレはキジだよ。」
「へー。名前は?」
「キジのイルミ。突然だけどオレと結婚してくれない?じゃないと話が進まないんだよね。」
「ふうーん、大変だねぇ。きびだんごあるけど食べる?」
こうしてキジのイルミが仲間に加わりました。
(もしかしてオレの言ったこと通じてない…?)
うん、通じてないね。
セナとイルミはきびだんごをつまみながら歩いていると、道の大きな木の枝から一匹のサルが垂れ下がってきました。
「あ、改名したモンキッキーだー!」
(違うと思うけど…。)
「やぁ、可愛らしいお嬢さん、ご機嫌よう。」
どうやらこのサルの脳みそはプリンやなんやら柔らかいもので出来ているらしい。
「ご、ご機嫌よう…?」
サルにつられて、セナも続けた。
「そのままパチンコ方式で海の向こうまで飛んでいけこのヘタレロリコンザルめ。」
(なんか怖いお鳥様が一匹いらっしゃるーっ!?)
「あ、それ面白そうだねぇ!」
というか、サルは未だに枝から垂れ下がったままなんですよね。
(そんなことどうでもいいから話を進めてくれ…。この体制結構ツラい……。)
「というわけで…お嬢さんオレと結婚してくれ!!」
「………鬼退治いってくれる?」
「あぁ、もちろんさ!」
「ありがとー。君の名前は?」
「サルのクロロだ。よろしくな!」
「じゃぁ、鬼退治にいこー!」
(………あれっ?)
「しゅっぱぁーつっ!!」
こうしてまた新しい犠牲s……もとい仲間クロロが加わりました。
「結婚はーっ!?」
仲間も増え、三人で愛情垂れ流しのきびだんごを食べていると道にイヌが飛び出してきました。
「あっ、イヌだぁー!」
セナがそう叫ぶとイヌはいきなり倒れました。
お腹でも空いているのでしょうか………。
「セナ…アレは無視して行こうよ…。」
「そうだよ……あれは良くないモノだよ?」
イルミとクロロの静止の声も聞かずに、セナはイヌに近寄っていきました。
「お腹空いてるの?きびだんごあるよ?食べる……?」
「や、優しいお嬢さ…ん…あ、りがと…う…。」
「「死ねぇーー!!イヌぅぅ!!!!!」」
きびだんごを受け取ろとしたイヌにキジとサルが横からエルボードロップを決めました。
「う゛っ……。」
当然の如く、イヌは二人分の体重にうめき声をあげました。
「「犬は喋るな。」」
−ズビシィッ!!
「…わ、ワン……。」
「「よし。」」
「ふむふむ……そうかそうか…。だそうだイルミ…。」
「…?」
「そうか……やっぱり…。セナ、どうやらこのイヌ畜生は鬼退治のお供がしたいらしいよ。」
「え!?ホントー!!!」
「うん。」
「だよなぁ…イヌ…。」
イヌは激しく頭を縦に振りました。(前にも似たような表現書いたなぁ。)
(この鳥さんとおサルさんこわーい!!)
こうしてイヌは(半強制的に)仲間になりました。
「そう言えば、このイヌは何て名前なの?」
「イヌはイヌだよ、セナ。」
「そっかぁー。」
セナはぽむっと手を打った。
………いや、名前はヒソカですから……。
そこっ!納得しない!!
次回予告
「いざ、鬼ヶ島へ!!」
この鬼は手ごわいぞ!!
頑張れ、勇者セナ!
果たしてセナと結婚出来るのか、イルミ・クロロ!?
取りあえず生き延びろ、イヌ!!
後編へ続く
++あとがき++
なんか何時も通り3部作になってしまった…。
てか、何か今回オレ……ヒソカに好意的ですね…。
そこまでは行かなくとも、オレの(話中の)扱いが普通ですね………。
可哀相なヒソカ……+
次回はたっぷり(?)虐められるのでお楽しみに!!(ぇ
「ねぇ、尚人。鬼が…………ってホント……?」
「あ、良く知ってるねイルミ。」
「げっ。マジかよ。」
「頑張れー。(ひらひら)」
「「うわぁ……。(げっそ)」」