むかしむかしあるところに竹を採って暮らしている少年がおりました。
竹取桃太郎姫伝説 1
ある日少年がいつものように山で竹を採っていると、根元が光っている竹を見つけました。
不思議に思ってその竹を鉈で斬ってみると……。
なんと中には小さな小さな手のひらサイズのヒソカが(両手を合わせて幸せポーズで)入っていました。
少年は何の躊躇もなく斬った竹を元に戻しました。
「何だったんだ…あれは…。」
少年は小さく呟きました。
まだ心臓の高鳴りを残したまま、少年は歩き出しました。
しばらく歩いているとまた根元が光っている竹を見つけました。
「……またかよ…。」
少年はげっそりした顔で仕方なく竹を斬りました。
(取りあえず斬らないと話が進まないからな…)
光る竹その2を斬ると竹の内部からパァァっと光が溢れ出ました。
「おおぉぉー!!!!」
すると中から、小さな小さな手のひらサイズのそれはもう可愛らしい(少年談)同じく幸せポーズの女の子が現れました。
「…………………。」
「………………??」
竹の中の可愛らしい女の子としばらく見つめあうと少年は…。
「か、可愛い!可愛過ぎるっ!!!」
と叫ぶながら女の子を丁重に竹の中から出して、大事に手のひらに乗せて家に連れて帰りました。(あんた完全に変態の域だよ)
そして少年はこの竹から生まれた女の子をセナと名付けました。
セナは少年のウザイ程の愛を一身に受けてすくすくと育ちました。
髪は綺麗なオレンジ色で、顔立ちは男の子とも女の子ともいえる中性的なものになり、
熊と相撲して勝つほど全体的可愛らしく成長しました。(台本棒読み)
二人で幸せに暮らしていたそんなある日、セナがこんなことを言い出しました。
「お兄ちゃん…あたし鬼退治に行きたい…!!」
「はぁっ!?」
少年はもちろん反対しました…ですがセナの「うるるんおめめ」攻撃に負け、仕方なくセナを旅に出すことにしました。
(悲しいなぁー…。)
少年は涙をこらえながら、セナの為にきびだんごを沢山作りました。
「気を付けていくんだぜ…?」
旅立ちの朝、少年はうっすら涙を浮かべてセナを見送りました。
「うん。きびだんご大切に食べるよ!」
「変な人には極力話し掛けられないようにするんだぞー!!」
「わかったぁー。」
(絶対わかってねぇだろう…。)
こうしてセナは鬼退治の旅に出ました。
中編へ続く