「ねぇねぇ、ボクの初夢聞いてくれる?」
「…はぁ?」




何でコイツは、何時もこう後ろから現れるのだろう……。









それは初夢














この際、コイツがどうやって現れたかなんて朴っておこうじゃないか………。





「……ヒソカ、聞いてもいいか?今、何月だ?」
「7月だねぇ。」



お得意ののニタリ顔で答えられた。




「じゃぁ、初夢を見るのは何月だ?」
「1月だねぇ。」

「…何で半年経ってから自分の初夢聞かせようとしてんだよぉ!?」
「そんな事、ボクの気分に決まってるじゃないか。き・ぶ・ん・だ・よ。」


うぜぇーーー。)





ケイは思わず脱力した。






「それでね、内容はーー」



――にょきっ(きのこは生えた音じゃないよ)




「なぁーオレの初夢聞いてくれるー?」


「…どわっ!!お前もかハナ!!いきなり湧いてくんじゃねぇ!!」

「細かい事は気にしないのー。でね、内容なんだけどー…。」
(うわ、勝手に始めちゃったよ、この人…!?)
(ボクを無視しないで欲しいなぁ。)



そんな2人の思いも知らず、英は話し始めた。



「レンレンがねー、マニア向けのウサミミつけてねースカート穿いて……ブッ…!!!」
(自分で言って自分でウケてるよ、この子。)
(スカート穿いて…穿いちゃって、煉君どうなったんですか!?)

「英……今の話…署の方で詳しく聞かせてもらおうか………。」
「げっ……レンレン。」


英の後ろには背後霊よろしくレンレンこと煉くんが仁王立ちされておりました。

ちょっと壊れかかった発言は悲しいので触れないでおこうか…。



「…って!お前も不法侵入ですか、コノヤロウ!!」
「失礼な。ちゃんと呼び鈴鳴らしたんだぞ。」



えへんと胸を張らんばかりに自信満々に答える。



「だから、玄関ブッ壊して家宅侵入してきたと……。」
「そうだ。」
「……だから、お前が来る度、うちの出費が嵩むんだーー!!」



「風通しが良くなって良かったなー、ケイ。」
「いや、ちっとも良くねぇーからっ!!」


ポンッと英に肩を叩かれた。












 + + +













「つーかさ、お前らどうやってウチに忍び込んできたんだよ…。」



煉のは聞いたけどと付け加えてテーブルに肘を突いて、コーヒーを啜りながらケイが居た。






「じゃぁ、ヒソカから。」




――勝手に仕切り始めちゃったっ!?




「あぁ、ボク?ボクはね、床下からv」
「……この前は天井裏からだったな、ヒソカ。」
「うん、良く覚えてたねv流石ボクのケイ。」


キモイ、死ね。



ケーくん…ヒソカが部屋の隅で小指を立ててお姉さん座りして泣いているよ……。




「ハナ。お前は?」



テーブルの向かい座っている英に視線を移した。



「俺はねー……。」


そういって、英は服をごそごそと弄り始めた。



「これ。」
「……なんだ、ソレ。」

「名づけて、“簡易式異次元扉ぁ〜〜”。」



じゃじゃーんと出してきたのは、A4ほどの大きさの扉である。



「………英…一つ言っていいか?俺にはその“簡易式異次元扉”の発音がドラ○もんのように聞えるんだが…。」

「それに、なんかディテールも似てるよな。」




「うん、アイディア拝借したから。」

何ソレ、盗作じゃん!!完璧盗作じゃんっ!!!

「…それを世の中では“パクリ”と言うんだぞ?」
「へぇー。」


(反応薄っ!!)



「まぁ、兎に角コレで来た。」
「そうですか…。」




ケイ、本日二回目の脱力!!




























「で、結局何の話をしてたんだっけ……。」


「「忘れた。」」


「しくしくしくしくしくしく………………。」











――ちゃんちゃん



















END?







友情出演:ハナハナとレンレン


何時にも増して中途半端です。
本人も書いてる内に収拾がつかなくなりました。




06.07.19 Ryuga Naoto