――ガサガサッガサッガサガサッッッ!!!!!
“何か”の気配が迫る。
さっきから聞えてくる不可思議な歌も止むこと無く響いている。
しかも、ソレははっきり聞え始めた。
♪〜ボクたちヒソミン〜♪あなただけにぃ〜ついてぇ〜ゆくぅぅ〜♪
「……くそッ…今日は何時にも増して数が多いぞ」
草陰でこそこそ話し出す。
「…みたいだね。寒気がするよ」
「虫篭一つじゃ足りなーい…」
「一体何なんだ、もう………」
サラは何だか頭痛がしてきた。
***
ここは所変わって温室の中。
シャナが温室の植物に水遣りや手入れを施している。
「ふぅ…随分大きくなったわねぇ」
――ふみっ
「…あら?」
一歩踏み出すと何かを踏んづけた感触が伝わってきた。
下を向くと踏んだモノと目があってしまった――。
「……………………」
「……………………」
暫しの沈黙……。
それを破ったのはシャナだった。
「…貴方……ひ…そか……?」
「…や…やぁ……」
シャナが踏んだのはヒソカだった――。
***
そして場面は再びサラたちの方へ…。
ガサガサガサッッッ!!!
とうとうヤツ―害虫・ヒソミン―が草むらから飛び出した!!
「捕まえろー!!!!」
ケイの合図で一斉に捕まえに掛かる。
「ほらサラ、網持って!」
「あ、あぁ…。」
セナが虫取り網でニ、三匹ヤツを掬い取った。
「……………………」
「やったぁーv捕まえたよぉ!!」
「さっそく血祭りにあげるのじゃー!!」
ケイ……今更だけど壊れてきちゃったね(一話からの話だね)
「これでやっと帰れる――」
イルミお疲れさま…。
「…………………」
サラはヒソミンを捕獲した時から沈黙を続けていた…。
「サラ、どうかした??」
「…そ…それは……?」
「あ、言うのが遅れたな。コレが“害虫”だ」
「しかも“ヒソミン”っていうんだよ…」
歌でも言ってたでしょ…と付け加えてセナが明後日の方向を見ながら教えてくれた。
「…ッ!?」
コレが!?とサラの顔が言っていた…。
しかも名前でビビッときた。まさにコレがダブルパンチ☆
まぁ、それも無理はないだろう…だって…害虫の顔が……某変態さんに酷似していたから…ッ!!
「俺……なんだか激しい吐き気がしてきたんだけど……」
「…大丈夫?」
「しゃぁーねぇ…捕まえた事だし、いったん家に戻ろうぜ」
「そうだね」
ケイの意見に賛同して4人は家に戻ろうとしていた。
……が、その時…温室の方から物凄いオーラを感じた。
「ん?」
「えっ!?」
「…………」
「…シャナ…?」
それは紛れもなく、シャナのオーラだった………――。
4人は急いで温室へ走った。
「くそっ…何が起きたっていうんだ!」
「シャナどうしたんだろう……」
「さぁ…」
「……元凶に出くわしたとかね……」
「「ありえる」」
イルミの予想にケイとセナの声が重なった…。
(元凶って何だ…?)
その頃、温室の中では凄まじい光景が繰り広げられていた。
「……しゃっシャナ!落ち着いて!落ち着いて話をしようじゃないか!!」
既にシャナの怒りはサ●ヤ人モードだった。(どんなモードだよ)
怒髪天の如くオーラの揺らめきと一緒にシャナの茶色の髪が上へ横へと靡いていた。
「ヒソカ…前に警告したわよね…?今度アレを見つけたら容赦なく貴方をこの世から消す…って…。」
「そ…そんなことも…いった……かな……?」
未だに匍匐前進(踏まれたまま)の体制で、両腕をわしゃわしゃと動かして必死にシャナから逃れようとしている。
そして普段から悠長に話すヒソカには珍しく、言葉がつっかえ、どもっているのだ。
「さぁ…用意はいいかしら……私と闘って貰いましょうか……」
「ヒイィィィィ!!!!!!!」
ヒソカはやっとこさ立ち上がることが出来た。
その時タイミングよくサラ、セナ、ケイ、イルミがやって来た。
「シャナー!」
「シャナ!!」
「な、何が起こったんだ…」
「…オレの予想が当たったんだよ」
イルミは当ててしまった事を少し後悔しているようだ。
「え、当たったってどういう事だよ?」
「…言ったでしょ?“元凶”に遭うって……」
「……じゃぁ、アレの顔があーってことはヤツがアレを創ったってことなんだな?」
「流石サラ。理解してるじゃん」
「やっぱりそうなのか………」
はい、指示語が沢山使われていましたね?(先生モード)
いまいち意味が解らない方の為に、今のサラの台詞を訳してみましょう☆
訳:じゃぁ…、害虫の顔がヒソカ似ってことはヒソカが害虫を創ったってことなんだな。
はい、如何でしたでしょうかv
では皆さん又来週。(んなわけあるかっ)
その時虫篭の中のヒソミンたちがヒソヒソと話始めたのを誰一人知るものは居なかった。
To be
continued...
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皆さん大分壊れてきていらっしゃいますね;
まぁ、酷いのは約一名ぐらいですけど…;;
最後の一行が謎ですね。
ていうか、待たせすぎてゴメンなさい。
Written
by Ryuga Naoto.