Act.02
「たっかいなー!ここが天空闘技場?」
「地上251階、高さは991m。世界第四位の高さを誇る建築物だそうだぞ」
「すっげぇぇえ!!!」
闘技場を仰ぎ見て興奮するガレット。
―ガレットとルックは天空闘技場の前に来ていた。
2人は着の身着のままの自由な旅をしている。
2人もやっぱり人間なわけであって霞を食って生きているわけでなはなく、食費や諸々のお金は必要になってくる。
そして昨日、それがとうとう底を付いたわけである。
つまり無一文のニートなのである。
(オレは宵越しの銭は持ったない主義だッ!BYルック)
「ここでお金を稼ぐんだね!」
「その通りだ、200階に行くまではファイトマネーが出るからな」
「よーし!がんばるぞぉー!」
「その調子だぞ、ガレット」
2人は受付の長い行列にならび順番を待つ。
並ぶこと小一時間、やっと2人の番になった。
「天空闘技場へようこそ。こちらに必要事項をお書きください」
「はーい」
受付のお姉さんから登録用紙うけとる。
「んと、名前、生年月日・・・ねぇ、ルック、オレの格闘技経験って?」
「そうだな・・・10年と書いておいた方がいいだろう」
(早く上に上がりたいしな)
「・・・これで、よしっと」
全て記入し終わると受付の横の専用の機械にいれ、代わりに番号札を受け取る。
「登録ありがとうございます。番号札をどうぞ」
「どうも〜」
「ほう、ガレットは1866番か」
「なんか出会いの予感がするよぉ〜」
ガレットはうずうずと体を揺らした。
そんなガレットの言葉を聞きながら、ルックは心の片隅で思うのだった・・それが全部良い出会いならばありがたい、と。
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短いですが、頑張ったらかけましたよ・・・よかったORZ
09・04・23 Ryuga Naoto