何時もと変わりない職員室、でも一つ違ったのはアホの校長が高そうなデスクに座って何かをしていること…。
恋文 ‐Love Letter‐
職員室に書類を提出しに来た、我等が生徒会長萼女史は変な光景を目の当たりにした。(大袈裟)
何時もは校内をぷらぷらと徘徊している校長が、珍しく自分のデスクに腰掛けて何やら作業しているのである。
その表情は何やら深刻そうに見える。
(これは何やら…おもしr……大変そうね…。)
「……あのー、校長先生……?何為さってるんですか?若しくは堂々と犯罪行為か、コラ。」
「うわぁあああーーー!!!!!!!」
萼が突然声を掛けたので、校長は驚きの余り椅子から飛び上がった。
危うくもう少しで、天井と突き抜けて仲良くなるところでした……。
「そんなに驚かれなくてもいいじゃないですかv何してるんですか?面白そうだな、コノヤロウ。」
満面の笑みでにじり寄られては、一溜まりも無い。
「いいいいいやぁあ……コレはちょっと…。」
「何を水臭いことを仰ってるんですかー?私と校長先生との“仲”じゃないですかー。」
相手に物も言わさぬ笑みである。
“私が笑顔でいっている内に、とっとと白状しやがれ。”と語りかけている。(何)
「はい、すいません。お教えします。」
+ + +
「いやぁ…実はね……恋文を書いているんだ。」
「……こ、こいぶみぃー?」
てっきり某生徒の隠し撮りアルバムの編集だと思いきや…。
全く拍子抜けである――。
いや、そこ。
自分で言って頬を赤らめるな、この変態がぁああ!!!!
「……ちょっと、見せてください。」
そういうと我等が生徒会長さまは校長が書いている恋文と思わしき紙を取り上げた。
「あ、いきなり何をするだい…!?」
「……ここ…間違ってるわ……。」
「………へ?」
ブレザーの胸ポケットから、赤のボールペンを出すと……――
「ここ!字が間違ってる!!嗚呼、ここも違う…!!ここもここも…!あ、ここ文法がオカシイわ……!!
何ここ、ダブってるじゃない!ここは反復しても意味ないわ!?」
――訂正し始めた………。
(リアル赤ペン先生キターー!!)
+ + +
――そして3分後。
「さぁ、これで完璧なラブレターが出来ましたよ。」
「…あ、ありがとう……。」
「どう致しまして。私に掛かれば朝飯前ですわvv」
我等が生徒会長はすっきりした顔で職員室を出て行った。
そして数日後……。
この恋文は某二年男子生徒の元に届いたそうな……。
「な、何じゃ、これはぁぁあああーーーーーー!!!!!!!!!!!」
END?
萼会長とヒソカ校長の職員室での一コマでした^^(笑えねぇよ)
まぁ、某生徒云々は誰か言わなくても分かりますよね…?(解んなかったらどうしよ;)
すいません、何時も通り壊れております。
ヒソカ校長が書いた恋文の内容を知りたい人は以下反転どうぞ。
くっだらないです。えぇ、本当に。
あぁ〜僕の胸は張りさけんばかりに君を愛している(タイトル)
あぁ、キミはまるでボクを照らす優しい太陽。
ボクはキミのその優しい陽射しに生かされる一輪の花――。
そんなボクはキミを愛してやまない。
キミが居ないとボクは今日という一日ですら生きていけない。
キミのその優しい陽射しを受けるたびボクの胸は高鳴ってゆく。
あぁ、どうかキミよ今日もその優しい陽射しでこのボクを照らしておくれ。
文提供:K
06.07.19 Ryuga Naoto