Act.18
飛行船に乗った、ケイとヒソカは窓際のベンチにセナを座らせ、微妙に寛いでいた。
数分するとイルミもやって来た。
「あ、イルミ。」
「やぁ、ケイ。」
イルミに話しかけたケイの語尾にはハートマークがつく勢いだった。
そんなに嬉しかったのか、ケイ。
でも、今のイルミはギタラクルだ。
イルミが来た直後だろうか、放送が入った。
放送の内容は受験生を呼ぶもので、会長が受験生と面談するためらしい。
トップバッターはヒソカだ。
「いってくるよ、ケイ。」
「あぁ、逝ってらっしゃい。帰ってこなくていいよ。」
「………。」
ヒソカはまた涙ぐんでいた。
前話から泣かされっぱなしだ。
何分か経った後、ヒソカは帰ってきた。
「なんだ、帰ってきたのか。」
「酷いなぁ。」
「ケーはよっぽど、ヒソカが嫌いなんだな。」
「やぁ、セナ。おはよう。」
また軽く雑談していると、ケイが呼ばれた。
『受験番号199番の方、おこしください。』
「意外と早いなー。」
ケイは鼻歌交じりに面談が行われる部屋まで、歩いていった。
ノックを軽くして、中に入る。
部屋の中はジャポン使用で、座布団が敷いてあった。
「まぁ、すわりなされ。」
「あぁ。」
ネテロに席を勧められる。
ケイは躊躇いもなく胡坐をかいた。
「にして、久しぶりだな。じいさん。」
「そうじゃな。あの時は助かったぞ。」
「まぁな、一応仕事だし。でも、多すぎだぜ、あの数は。」
「ほっほっほっほ。そうゆうでない。」
「そーかぁ?2000人弱の始末はちょっと困るぞ。」
「そんなにいたかのぉ。」
「いたっつーの。でも、お陰で高収入だたけどな。」
「それは兎も角、面談を始めるぞ。」
「あぁ、どんどこい。」
一呼吸おくと、ネテロは質問を始めた。
「まず、ハンターになりたいのかな?まぁ、おぬしにとっては愚問じゃな。次、行くぞ。」
「おいおい、飛ばしていいのかよ。」
「いいのじゃ。次、おぬし以外の12人の中で、一番注目しているのは?」
「そーだな。99番と405番かな、将来性ありそーだしな。」
「うむ、では最後の質問じゃ。」
「少ないな質問。」
「毒舌は捨て置け。12人の中で一番戦いたくないのは?」
「う〜ん、特に居ないな。」
「そうか、ご苦労じゃった。さがってよいぞ。」
「そーか、じゃーなぁー。」
ドアを開けると、セナがいた。
「なにしてんだ。お前。」
「次は俺の番だからな。」
話している先から、セナが呼ばれた。
『受験番号200番の方、おこしください。』
セナはノックもぜず、部屋の中に入っていった。
「はぁ〜、なんだかね〜。ウチのお姫様は。」
ケイの呟きが廊下に残った。
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